[22日 ロイター] - 米国の消費者の借り入れ需要が今年、高まっている。ニューヨーク(NY)連銀が22日発表した調査によると、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)中に落ち込んだ借り入れ申請が、今年は2019年の水準に回復している。
調査によると、借り入れ需要の増加は信用力や年齢の面で広範囲に見られたが、信用力が比較的低い人や、40歳以下または60歳以上の人の需要が最も強かった。
21年の平均借入申請率は45.6%で、19年の45.8%に近い水準となった。来年にかけて少なくとも1種類の借り入れを申請すると予想した回答者は全体の29.5%で、20年の26.3%から小幅に上昇した。
調査では、消費者が不測の費用発生に対応できるか懸念を強めていることが示された。向こう1カ月の予定外の支出に2000ドル必要になる平均確率は33.2%で、20年の31.8%から上昇。一方で2000ドルを工面できる確率は68.2%で、20年の69.4%から低下した。