[ウェリントン 24日 ロイター] - ニュージーランドは24日、昨年3月に導入した新型コロナウイルス規制の段階的解除の概要を発表し、大半の海外からの渡航に対する国境開放は5カ月後となることが分かった。
同国は経済協力開発機構(OECD)の中で最も厳格な感染抑制措置を実施。島国の地の利と相まって感染を抑え込み、経済回復も他国より迅速に実現した。しかし、今年に入り感染力の強いデルタ株が流行して戦略転換を余儀なくされ、主要都市オークランドがワクチン接種率上昇に合わせて徐々に規制が緩和されつつある。
ヒプキンス新型コロナウイルス対策相は記者会見で、ワクチン接種を完了した海外からの渡航者の入国は2022年4月30日から可能になると述べた。
一方で段階的な再開も進め、隣国オーストラリアに滞在するニュージーランド人と居住査証保有者は、ワクチン摂取済みであれば1月16日から入国できる。同じ条件で、大半の諸外国からの入国は2月13日から入国可能となる。
入国解禁後は国営の隔離施設滞在義務が撤廃されるが、出発時の陰性またはワクチン摂取証明の提示や入国時検査を含む他の防疫措置は講じていくという。