[東京 24日 ロイター] - 松野博一官房長官は24日午後の会見で欧州諸国や韓国などで新型コロナウイルスの感染者数が急速に増加していることに関連し、状況を注視していくとの見解を示した。
松野官房長官は「韓国や欧州で新型コロナウイルスの感染者が増加していることは承知している」と述べ「政府としては諸外国の状況を注視している」と語った。
現在の日本では感染者数が昨年夏以降で最も少なくなっているが、これから1)気温低下、2)室内での活動増加、3)年末・年始の恒例行事の実施─などにより、感染が再拡大する可能性がある点に言及した。
その上でワクチン接種、検査の強化、治療薬の提供という対応によって「感染リスクを低下させ、社会・経済の活動を可能にする新たな日常の実現を図っていく」と述べた。
一方、18日に行われた日中外相による電話会談で、中国の王毅外相から林芳正外相に訪中の招待があったことに関連し、松野官房長官は林外相の訪中について「現時点で何ら決まっていない。調整も行っていない」と語った。
自民党内の一部には、訪中の検討を行うこと自体が、米国やその他の外国に対し、誤ったメッセージを送ることになると懸念する声が出ていた。