(本文1段落目の「新型コロナウイルスの追加接種」を「新型コロナウイルスワクチンの追加接種」に訂正しました)
[ブリュッセル 24日 ロイター] - 欧州連合(EU)の欧州疾病予防管理センター(ECDC)のアモン所長は24日、40歳以上を中心に全ての成人に対して新型コロナウイルスワクチン(訂正)の追加接種を検討すべきとの認識を示した。大幅な方針転換となる。
加盟国政府に強制するものではないが、政策決定の際の判断材料として提案している。
アモン氏は「追加接種は40歳以上を中心に全ての人に対して検討されるべき」とし、最初の接種完了からの間隔は少なくとも6カ月とすべきと指摘した。
9月に欧州医薬品庁(EMA)の方針に沿って発表したこれまでのガイダンスでは、全人口に対して追加接種を行う緊急の必要性はないが、免疫力が弱まっている人や高齢者に対する予防措置としては検討されるべきとしていた。
ECDCは24日発表した報告書で「イスラエルと英国からのエビデンスとして、短期間での全ての年齢層への追加接種で感染と重症化に対する大きな予防効果が見られた」と指摘した上で、40歳以上を優先するよう呼び掛けた。