[ジュネーブ 26日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)は26日、専門家会議を開催して南アフリカで新たに発見された新型コロナウイルス変異株「B.1.1.529」について検討する。WHOの報道官が明らかにした。
会議は1100GMT(日本時間午後8時)に始まり、「注目すべき変異株」か「懸念される変異株」に指定すべきか評価すると説明した。
この変異株の遺伝子配列は100件近く報告されており、初期の解析では、さらなる研究が必要な「多数の変異」があることが分かっていると述べた。
同変異株を巡って一部の国が導入した渡航制限については、現時点でコメントはないとした。
また、WHOの新型コロナ技術責任者、マリア・バンケルコフ氏は、新たな変異株について「まだよく分かっていないが、多くの変異が起きていることは分かっている。懸念されるのは、多くの変異がある場合、ウイルスの振る舞いに影響する可能性があることだ」と指摘。「これは注意すべきで、われわれも懸念している」と述べた。
さらに、変異株の確認は良いことで、システムが整っているということだという見解も示した。