[チューリヒ 28日 ロイター] - スイスで28日、政府の新型コロナウイルス対策の是非を問う国民投票が行われた。予想を上回る約62%の支持が集まり、ワクチン接種証明の利用など、感染拡大抑制に向けた例外的措置継続への道が開かれた。
新型コロナ危機で打撃を受ける人への金融支援を拡大し、ワクチン接種証明に法的根拠を与えた今年3月制定の法律の是非が問われた。接種証明は現在、バーやレストラン、特定のイベントを利用する際に義務付けられている。
ウイルス対策の反対派が国民投票を提起していた。
ベルセ保健相は投票後に国民の結束を呼び掛け、とりわけ新たな変異株「オミクロン」の脅威に直面している今、結果を受け入れて前に進むべきだと述べた。
投票ではまた、看護師支援策についても61%近い支持が集まった。一方、専門家が提案した候補者の中から連邦判事を抽選で選ぶ案は68%超の不支持で否決された。