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ソフトバンクG、中国のコロナワクチン開発企業へ出資協議

発行済 2021-11-29 10:39
更新済 2021-11-29 10:46

[香港/北京 26日 ロイター] - 中国でメッセンジャーRNA(mRNA)技術を用いた新型コロナウイルスワクチンを開発している新興バイオ医薬品企業、艾博生物科技(江蘇省蘇州市)は、3億─4億ドルの資金調達に向けてソフトバンクグループ(G)などの投資家と協議している。複数の関係筋が26日までに明らかにした。

そのうち2人によれば、艾博生物科技の資金調達は最終段階だが、調達額は変更される可能性がある。

ソフトバンクGの投資額は不明だが、もう1人の関係筋は同社が今度の資金調達ラウンドを主導する方針だと述べた。

ある筋によると、艾博生物科技は8月にシンガポール政府系投資会社テマセク・ホールディングス、中国投資会社ヒルハウス・キャピタル系のGLベンチャーズなどの投資家から7億ドル超を調達。今回の資金調達に先立って自社のバリュエーション(評価額)を約200億元(約31億ドル)と見積もった。

© Reuters. 中国でメッセンジャーRNA(mRNA)技術を用いた新型コロナウイルスワクチンを開発している艾博生物科技(江蘇省蘇州市)は、3億─4億ドルの資金調達に向けてソフトバンクグループ(G)などの投資家と協議している。写真は、ソフトバンクGのロゴ。2021年2月4日に撮影。(2021年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

艾博生物科技は、中国人民解放軍に関連した研究機関や、バイオ製薬の沃森生物技術(雲南省昆明市)とコロナワクチンを共同開発している。

沃森生物技術によると、同ワクチン候補はネパール、メキシコ、インドネシアで第3段階の臨床試験(治験)開始の許可を得た。中国で開発中のmRNAワクチン候補では治験段階が最も進行している。

ソフトバンクGはこの件についてコメントを拒否。艾博生物科技はロイターのコメント要請に返答していない。

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