[ソウル 29日 ロイター] - 韓国政府は29日、新型コロナウイルス感染者の入院増加による医療体制逼迫や、新たな変異株「オミクロン」の出現を受け、行動規制緩和計画を停止したと発表した。
文在寅大統領は対策会議で、危機は深刻化したとし、オミクロン株の流入阻止に向けた協調した対応を呼び掛けた。
韓国は今月、新型コロナウイルスとの共存に向け段階的な規則緩和に着手。来年2月半ばまでに人の集まりに関する規制を全て撤廃する予定だったが、それを棚上げにした。
権保健福祉相によると、ソウル首都圏では少なくとも1200人が入院待ちだとし、市民に検査とワクチン追加接種を呼び掛けた。
韓国の新規感染者数は先週、過去最高の4116人を記録。28日は3309人だったが、11月初めにレストランやカフェの営業規制が緩和される前の2000人前後を大きく上回った。