[ワシントン 29日 ロイター] - 米国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長は29日、南アフリカなどで初めて検出された新型コロナウイルスの新変異株「オミクロン」株に対し、米国が現時点で追加的な措置を導入する公算は小さいとの見方を示した。
米国はオミクロン株の感染力などを調査する時間を確保するために、アフリカ南部8カ国からの渡航の大部分を停止。ファウチ氏は、追加措置が直ちに導入される公算は低いとの見方を示した。
米国では今のところ、オミクロン株の感染例は報告されていない。ただ、ファウチ氏はオミクロン株の感染が広範に拡大するのは避けられないとし、「警戒を高めている」と表明。ワクチン接種が引き続き最優先の対策になると述べた。