[北京 30日 ロイター] - 中国の内モンゴル自治区にあるエレンホト市と、ロシアとの国境に位置する北東部の綏芬河市で、鉄道による商品(コモディティー)輸入の一部を停止した。新型コロナウイルスが海外から流入するリスクを抑制することが狙い。
モンゴルに隣接する重要な輸送拠点であるエレンホト市は、手動での積み下ろしが必要な一部非コンテナ貨物について、鉄道での輸入を28日から停止した。地元政府の発表によると、石炭、石油、銅鉱石、亜鉛、鉄鉱石などが含まれる。
綏芬河市は海外から鉄道で到着する非コンテナ貨物のうち、金以外の鉱石や石炭などの輸入を30日から停止した。
当局のデータによれば、内モンゴル自治区では症状のある41人の国内感染が28─29日に報告された。綏芬河市のある黒龍江省では、同時期に無症状の市中感染者が1人確認された。
29日現在、中国本土で症状がある感染者は9万8711人(海外からの渡航者を含む)、死者は4636人。