[ソウル 2日 ロイター] - 韓国疾病予防管理庁(KDCA)は2日、国内で報告された新型コロナウイルス新規感染者が5266人となり、過去最多を更新したと明らかにした。
KDCAは、新型コロナウイルスの新変異株「オミクロン」の感染拡大を防ぐため、3日から2週間、全ての入国者に対して10日間の隔離を義務付ける。これまでワクチン接種が完了した人は隔離が免除されていた。
また、南アフリカなど8カ国を対象とする入国規制にナイジェリアを3日から追加する。4日からはエチオピア直行便の運航を一時停止する。
文在寅(ムン・ジェイン)大統領はこの日キリスト教団体との会合で、段階的な回復への道のりは平たんではないとし、新たな変異株オミクロンによりリスクが高まっていると述べた。
KDCAによると、重症者の数は過去最多の733人となり、ソウル広域圏の集中治療室(ICU)の病床使用率は90%に達しており、915人が入院待ちの状態となっている。
韓国では1日遅くにオミクロンの感染者が国内で初めて確認された。ナイジェリアから帰国した夫婦に加え、その家族2人と友人1人の合計5人からオミクロン株の陽性反応が見られたという。夫婦はワクチン接種を完了していた。
成人のワクチン接種率は約92%に達しており、子どもへの接種や追加接種(ブースター接種)が今後焦点となる。国内感染者は合計45万7612人、死者は3705人となっている。