[ブリュッセル 2日 ロイター] - 欧州疾病予防管理センター(ECDC)は2日、新型コロナウイルスの新変異株「オミクロン」が数カ月以内に、欧州での感染の半分超に達するという見通しを示した。
見通しには欧州連合(EU)加盟の27カ国のほか、アイスランド、ノルウェー、リヒテンシュタインが含まれる。
ECDCによると、欧州ではこれまでに79例のオミクロン株感染が確認されている。感染者の半数が無症状、残りの半分は軽い症状を発症しているが、入院や重症化には至っていない。
また、情報が明確になっている感染者の大半が若年層で、ワクチン接種を完了しているという。
フランスの新型コロナウイルス感染症科学評議会のジャンフランソワ・デルフレシ議長も2日、来年1月末までに同国でオミクロン変異株が主流になる可能性があるとの見方を示した。
オミクロン株の感染力や既存のワクチンの有効性などは明確になっていないものの、世界保健機関(WHO)の高官は1日、オミクロン株の感染力などに関する一段の情報が「数日中」に入手される見通しと明らかにした。
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