[ニューヨーク 9日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが上昇した。新型コロナウイルスの感染防止策が一部の国で導入されたことを受け、リスクの高い通貨への投資意欲が減退した。
ドル指数は0.3%高の96.233となった。
FX決済企業テンパスのディーリング・トレーディング担当者、ジョン・ドイル氏は、コロナ感染拡大を巡り「各国政府がどのように対応するかが心配される。英国の『プランB』導入はその最たる例だ」と述べた。
ジョンソン英首相は8日、新型コロナのオミクロン変異株の感染拡大抑制に向け、イングランドでより厳格な制限措置を実施するとし、在宅勤務や公共の場でのマスク着用、ワクチンパスの使用を求めた。
ドイル氏は「今週になって初めてリスクオフになったため、ドルはは円を除くG10通貨全体に対して上昇した」と述べた。
ドルは対円では0.2%安だった。
米労働省が9日に発表した4日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)が52年超ぶりの低水準となったことも、ドル支援材料となった。
英ポンド は堅調に推移し、8日の「プランB」の規制発表後に付けた年初来安値をやや上回って推移している。
暗号資産(仮想通貨)のビットコインは6.1%安の4万7562.34ドル。
ドル/円 NY終値 113.44/113.47
始値 113.49
高値 113.65
安値 113.28
ユーロ/ドル NY終値 1.1292/1.1294
始値 1.1315
高値 1.1320
安値 1.1279
*デートラインを修正しました。