[ダブリン 13日 ロイター] - アイルランド保健当局幹部は13日、国内の新型コロナウイルス新規感染者の11%をオミクロン変異株が占めているとの推計を明らかにした。市内感染が拡大している可能性が高いため、数日内にオミクロンの割合が急速に高まると予想した。
アイルランドではこれまで、遺伝子解析によってオミクロン株の感染者18人が確認されている。1日当たりの新規感染者の平均は4000人となっておりオミクロン株が占める割合は小さいが、国家公衆衛生緊急チームによると、主流のデルタ株との区別を可能にするオミクロン株の特徴に基づき集計した場合、感染者数は大幅に増える。
ホロハン主任医務官は文書で「この集計方法に基づき、われわれは感染者の11%がオミクロン株によるものと推計。わずか1週間前の1%未満から増えている」と指摘した。
アイルランドのワクチン接種率は90%強と、欧州で最も高い部類に入る。12歳以上の接種対象者390万人に対し、計120万回分のブースター接種も既に実施されている。
政府はレストランやバー、屋内イベントの営業時間と収容人数に制限をかけるとともにナイトクラブの営業停止を命じており、ブースター接種も加速させる方針。