[コペンハーゲン/アムステルダム 17日 ロイター] - オランダ政府に新型コロナウイルス戦略を助言する専門家の諮問委員会がオミクロン変異株の感染を踏まえ、「厳格な」ロックダウン(都市封鎖)の導入を提言したと、現地メディアが17日報じた。
報道によると、諮問委は必要不可欠とされる店舗以外の休業を提言。政府が決定を下すまで、これらの提言は公表さない。
オランダ政府は今週、レストランやバー、必須でない店舗などの営業を午後5時までに制限する措置を来年1月14日まで継続する方針を発表した。ルッテ政権は18日に専門家と会合を開き、新たな規制を巡り決定する見通し。
17日の新規感染者は1万5000人強と、前週から約25%減少したものの、依然として過去の感染の波のピーク近辺を推移している。
オミクロン株感染者の公式なデータはないものの、ある専門家は、今週時点でアムステルダム市内の感染全体の約14%を占めたという見方を示している。
また、デンマーク政府は17日、新型コロナウイルスのオミクロン変異株感染抑制に向け、新たな規制を導入する計画を発表した。ただ、フレデリクセン首相は全面的なロックダウンには踏み切らないとも強調した。
1日当たりのコロナ新規感染者は1万1194人と、過去最多を記録。うち過去24時間に確認されたオミクロン株感染者は2550人で、全体の約5分の1を占めた。オミクロン株感染者は累計では1万1559人となる。
新規制には、劇場や映画館、遊園地や会議場などの閉鎖、小売店舗などでの人数制限などが含まれるほか、午後10時以降の酒類提供の禁止、在宅勤務の奨励、公の場でのマスク着用義務などが含まれる。
これら規制は議会の承認が必要となる。