[ロンドン 19日 ロイター] - 英ガーディアン紙は19日、新型コロナウイルス流行に伴うロックダウン(都市封鎖)期間中の2020年5月に撮影されたとする、ジョンソン首相とその他10人以上が首相官邸の庭でワインを飲んでいる写真を掲載した。
これに対し、官邸側は、その日は庭でスタッフのミーティングがあったと説明した。
首相はここ数週間、官邸を含む政府庁舎でロックダウンに反してクリスマスパーティーを昨年行っていたとされる疑惑を巡り、一連の報道にさらされており、調査を命じている。
ガーディアン紙に掲載された写真は、ジョンソン首相が新型コロナで数日間にわたり集中治療を受けた後に退院してから、それほど経っていない20年5月のものとされる。
それによると、首相は生まれたばかりの息子を抱いていると思われる妻のキャリーさんおよび他の2人と一緒に、首相官邸の庭にあるテラスのテーブルで、チーズとワインとともに写っている。
近くには他の4人のテーブルがあり、少し離れたところには、芝生の上に立ってワインのボトルが置かれたテーブルを囲んでいる、より大きな集団も見られる。
首相官邸報道官は、この写真について「夏の数カ月間、首相官邸の庭で業務のミーティングが行われることがよくある。この日は、記者会見後にスタッフミーティングが行われた」と説明。「ダウニング街は首相の自宅であり、職場でもある。首相の妻はダウニング街10番地に住んでいるので、庭も合法的に使用している」とした。
同紙によると、首相官邸が先週、スタッフが午後と夕方に庭で仕事をしていたとして社交イベントの開催を否定した後、この写真が共有された。
この日はハンコック保健相(当時)が記者会見で、週末が好天だからといってグループで交流せずに新型コロナに伴うルールを守るよう国民に呼び掛けていたという。