[21日 ロイター] - 米スポーツ専門局ESPNは21日、北米プロアイスホッケー(NHL)が感染力の強い新型コロナウイルスのオミクロン株の世界的な感染拡大を受け、来年開催の北京冬季五輪の男子アイスホッケーに選手を派遣しない方針だと報じた。
NHLは9月、北京冬季五輪への選手派遣のためにレギュラーシーズンを休止することで合意したが、新型コロナの影響で五輪期間中に試合日を変更しなければならない場合は取りやめることができる条項が含まれていた。1月10日までに辞退した場合は金銭的罰則を免れる。
NHLでは感染再拡大によりカナダと米国で50試合の延期を余儀なくされており、ワクチン完全接種済みの選手にもオミクロン株感染による陽性反応が出ていた。
NHLはこの件に関するコメントを控えているが、ESPNは24時間以内に五輪辞退が正式に発表される見通しと伝えている。
正式に決定すれば、NHL選手が中心となっていたカナダ、米国は全面的なチーム編成の見直しが急務となる。また、スウェーデン、フィンランド、ロシア、ドイツ、チェコなどもNHLで活躍する選手が多いため、大きな穴が空くことになる。