[リスボン 21日 ロイター] - ポルトガル政府は21日、今月25日から少なくとも2週間、ナイトクラブとバーの営業中止を指示し、国民に在宅勤務を要請した。休暇シーズン中の新型コロナウイルス感染拡大を抑制する狙い。
コスタ首相は記者会見で、「今年もまだ通常のクリスマスにはならない。この措置を講じなければ、クリスマスと新年後の生活はよりひどいものになる」と述べた。
さらに、店舗の入店制限のほか、ホテル滞在やイベント参加時の陰性証明義務化も発表。大みそかの屋外集会は10人まで、レストランやカジノ入店、公共の場でのパーティー参加には陰性証明が必要になる。
首相は、これらの措置は大半が1月初めに実施予定だったが、感染状況から前倒しせざるを得なくなったと説明した。
ポルトガルはワクチン接種完了率が人口の87%前後と世界で最も高い国の一つだが、オミクロン株の急拡大などで他の欧州地域同様、感染増加に見舞われている。
当局によると、21日に報告された新規感染の50%近くがオミクロン株。テミド保健相は先週、オミクロン株感染は2日で2倍に増加しており、月末までに感染者の80%を占めている可能性があると述べた。