[北京 23日 ロイター] - 北京冬季五輪組織委員会は23日、2月の大会に向けて海外から多数の来訪者が入国するため、「一定数」の新型コロナウイルス感染者が出ると見込んでいると明らかにした。オミクロン株感染拡大を踏まえ、参加者にはワクチンの追加接種を受けるよう強く促した。
2月4─20日の大会期間中は、国内の他地域への感染拡大を抑えるため、会場周辺を閉鎖して行われる見通し。
組織委の韓子栄専職副会長兼事務局長は記者会見で、「さまざまな国・地域から多数の人々が中国を訪れ、人の流れが増えるだろう。その結果、一定数の感染者が出る確率は高い」と述べた。
北京五輪では海外からの観客は受け入れない。
北米でのオミクロン株感染急拡大を受け、北米プロアイスホッケー(NHL)は22日、所属選手が北京五輪に参加しないと発表した。
中国当局は新型コロナ感染やスポーツ傷害、一般医療のための医療施設・スタッフについて説明し、感染力の強いオミクロン株が流行する中でも大会を開催できると自信を示した。
組織委の関係者は「これらの新型コロナ予防対策が感染拡大リスクを減らし、選手や大会関係者の健康を確保できると確信している」と述べた。
当局によると、18の病院を選手や関係者用に指定した。また面積が1500平方メートル以上の病院2カ所を建設中で、英語のできる医者が配置され24時間診察を受けられるという。
会場には74台の救急車が配備され、整形外科医など1140人の医療スタッフが常駐するとしている。
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