[ストックホルム 22日 ロイター] - スウェーデン政府は22日、新型コロナウイルスの感染者増加が経済活動に影響を及ぼす恐れがあるとして、2022年の経済成長率予想を下方修正した。
スウェーデン経済は新型コロナによる景気低迷から力強く回復したが、足元では新規感染者が急増し、より感染力の強いオミクロン株の広がりで先行きが不透明となっている。
政府は21年の経済成長率は4.9%と予想。従来予想の4.4%から引き上げた。
22年の成長率は3.4%に鈍化すると見込んでいる。直近予想は3.5%だった。ただ、コロナ関連規制の再導入に伴い先行き不透明感が高まっていると説明した。
ダンベリ財務相は会見で「(22年成長率が)前回予想から下方修正されたとしても、過去の平均と比べれば強い成長率だ」と述べた。
11月に1990年代初め以来の高水準を記録したインフレ率は、22年には平均で2.1%に鈍化し、中銀目標の2%に近づくと予想している。