[23日 ロイター] - 新型コロナウイルスの検査キットを製造するクイデルは23日、検査・診断機器のオーソ・クリニカル・ダイアグノスティックスを約60億ドルで買収することに合意したと発表した。支払いは現金と株式を組み合わせて行う。
1株当たりの価格は24.68ドルで、オーソ・クリニカルの22日の株価終値に24.7%上乗せした水準。合わせてオーソ・クリニカルの既存の純債務20億ドルも肩代わりする。
両社によると、買収手続きは来年上半期に終了する見通しで、その後の3年間のコスト削減効果を9000万ドルと見込んでいる。
新型コロナの抗原検査やPCR検査用の機器を手掛けるクイデルは、オーソ・クリニカルの買収で同社が保有する新型コロナ向けの抗原検査、抗体検査技術を手に入れる。
新たな変異株「オミクロン株」の感染が米国で急速に広がっため、新型コロナ検査機器は需要が再び増えている。