[マドリード 27日 ロイター] - スペインでは、新型コロナウイルスのオミクロン変異株が広がる中、10万人当たりの感染者が27日に初めて1000人を超えた。ただ、入院率はこれまでの感染拡大時よりは低水準にとどまっている。
政府が過去14日のデータに基づき公表した10万人当たりの感染者数は1206人で、クリスマスの週末に入る前23日に記録した911人から増加した。
コロナ感染者の入院率は7.69%で23日の6.4%から上昇した。ただ、今年1月下旬に記録した24%は大幅に下回っている。集中治療室(ICU)入室率は18.26%。1月には43%に達していた。
サンチェス首相は、この日記者団に対して「感染者は明らかに多いが、入院やICU利用は以前の感染の波に比べて少ない」と述べ、国内の高いワクチン接種率に言及。国民に引き続きワクチン接種を受けるよう呼び掛けた。