[北京 30日 ロイター] - ロックダウン(都市封鎖)が8日目に入った中国陝西省西安市は、新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めが掛からず、今年の累計感染者数は中国の都市の中で最多を記録した。
30日に発表された公式データによると、29日に確認された市中感染者(発熱などの症状のある患者)は155人で、前の日の151人から増加した。現在の感染拡大局面が始まった12月9日以降の市中感染者は合計1100人に達した。
米半導体大手マイクロン・テクノロジーは29日、西安市の都市封鎖の影響で、データセンターなどで使われるDRAM型メモリーチップの出荷に遅れが出る恐れがあると明らかにした。
西安市は感染経路を追うため市内全域で検査を実施しており、30日には6度目の検査に着手した。
市当局者は29日、記者会見で「新型コロナとの闘いで、生きるか死ぬかの段階に来ている」と語った。