[シドニー 30日 ロイター] - オーストラリア政府は30日、新型コロナウイルス感染検査の規定改正を発表した。感染者の急増で検査が追い付かない状況になっており、濃厚接触者の基準などを31日から緩和する。
改正ルールでは、濃厚接触者の定義は感染者の同居人となる。7日間の隔離が求められる。症状がある場合は、検査はPCR検査だけでよくなる。
無症状の場合、特に医療や航空、対面業務に就いている人は隔離不要とする。国内の州をまたぐ移動でPCR検査は不要とする。
今回の改正は医療現場の負担を減らすのが狙いで、検査も、より短時間で結果が分かる抗原検査を自宅で実施するよう促す。PCR検査は症状のある人やリスクの高い人を対象とする。
濃厚接触者の定義見直しについて、医療団体は感染加速につながると批判。オミクロン株は家族、職場の同僚、パブの客であろうと関係なく感染すると指摘した。