[北京 31日 ロイター] - 中国の習近平国家主席は新年の前に恒例のテレビ演説を行い、「戦略的重点」を維持することや、中国を大国にする共産党の長期的ビジョンの「潜在的リスク」に留意する重要性を強調した。
習主席は2021年、中華人民共和国建国200年の2049年に世界をリードする国になることを目指す上での一つの節目である「小康(いくらかゆとりのある)」社会の構築を達成したと宣言した。
習主席は演説で「われわれは常に長期的観点を持ち続け、潜在的リスクに留意し、戦略的重点と決意を維持し、デリケートでささいなものに対応しつつ広範で偉大なことを達成しなければならない」と述べた。
「母国」の完全な統一は、台湾海峡をはさんだ双方の人々が共有する強い希望だとし「中国のすべての息子と娘が力を合わせ、国のより良い未来を創ることを心から願う」とした。
香港およびマカオの安定の重要性も強調した。
昨年までの演説とは異なり、国内総生産(GDP)には触れなかった。