[3日 ロイター] - 米国で新型コロナウイルスのオミクロン変異株の感染が急拡大する中、冬休み明けの学校の対面授業再開の延期、もしくはオンライン授業に急きょ切り替える動きが相次いでいる。
ニュージャージー州ではニューアークを含む都市部の大部分の地域で、オンライン形式で冬休み明けの授業を再開。ウィスコンシン州のミルウォーキーでは、公立学校に通う7万人以上の生徒を対象に4日からオンライン形式で授業を行うと決定した。
オハイオ州のクリーブランドでも授業がオンラインに移行するほか、ミシガン州のデトロイトでは5日まで授業を中止する。
一方、休み明けの授業再開の遅延を防ぐため、首都ワシントンDCでは公立学校の職員と生徒に対し、学校に来る前に新型コロナ検査の陰性結果を政府のウェブサイトにアップロードするよう要請。カリフォルニア州でも同様の措置が準備されている。
ロイターの集計によると、米国の一日の新型コロナの新規感染者数の週間平均は41万8000人。感染急拡大で医療機関の逼迫が懸念されており、メリーランド州、オハイオ州、ワシントンDCなどでは新型コロナ感染による入院率が過去最悪の水準に達しつつある。
こうした中、米食品医薬品局(FDA)はこの日、米ファイザーと独ビオンテックが共同開発した新型コロナワクチンについて、12─15歳への追加接種(ブースター接種)を承認した。