[ワシントン 11日 ロイター] - バイデン米政権のファウチ首席医療顧問は11日、共和党のランド・ポール上院議員について、新型コロナウイルスに関する誤情報を拡散させていると批判した。こうした行為によって、ファウチ氏と家族への脅迫が起きているほか、コロナとの闘いの妨げになっていると主張した。
上院保健委員会の公聴会でファウチ氏はポール議員と激しい応酬を繰り広げた。ファウチ氏はポール氏について、間違った情報に基づく攻撃に終始するばかりで、コロナ危機対応をおろそかにしていると批判。
ポール議員のウェブサイトは、ファウチ氏が「良い助言を無視し、マスクからウイルスの感染力まであらゆる点に関してうそをついている」と主張。ポール氏は公聴会でも、意見を異にする他の専門家を中傷しているなどとファウチ氏を非難した。
これに対してファウチ氏は、ポール議員は真実をゆがめていると強調。議員のこうした行為の裏には「政治的な理由がある」と訴えた。
ファウチ氏は一部保守派から強い批判にさらされており、ワクチン接種やマスク着用など同氏が推奨する措置に反対する人から殺害の脅迫を受けている。ファウチ氏は誤情報が脅迫行為をあおっているとした。