[モスクワ 11日 ロイター] - ロシアは11日、今後数週間に新型コロナウイルスのオミクロン型変異株の感染が「極めて激しく」増加する恐れがあると警告した。当局はモスクワでより多くの病床を確保するとしている。
ロシア連邦消費者権利保護・福利監督局(ロスポトレブナドゾル)のポポワ長官はテレビ中継された会議で、これまでに国内13地域で305人のオミクロン株感染を確認したと説明。「極めて激しい増加のリスクが現実になっている」と述べた。
オミクロン株の影響で一部の西欧諸国や米国では感染が過去最高を記録しているが、ロシアでは11月初めに記録された4万1335人をピークに減少しつつある。しかし、当局者らはこの傾向が急速に反転する可能性があると懸念しており、ポポワ長官は公衆衛生措置が適切に守られなければ、1日当たり感染者数が「10万人台」に達する恐れがあると述べた。