[ソウル/サンフランシスコ 12日 ロイター] - 米ラスベガスで先週開かれたデジタル見本市「CES」に参加した韓国の主要企業関係者30人以上が、米国滞在中に新型コロナウイルス検査で陽性反応を示した。複数の業界筋が12日に明らかにした。
同筋によると、CESに参加した後に陽性反応が出たのは、サムスン電子の関係者約20人と、エネルギー会社SKイノベーションや半導体会社SKハイニックスの親会社であるSKグループの関係者約6人など。
現代重工業は、CESに参加した従業員のうち6人が米国滞在中に陽性反応を示し隔離されたが、その後何人かは隔離措置が解除されたと説明した。
一方、韓国紙の中央日報によると、CESに参加した「複数の」現代自動車と現代モービスの関係者も、韓国に戻ってから陽性反応が出たという。
韓国紙「朝鮮日報」によると、陽性反応が出たサムスン関係者のほとんどは2機のチャーター機で11日遅くに韓国に戻り、残りのサムスン関係者は12日に帰国する予定。帰国後は隔離施設に移されており、ほとんどが無症状か軽い症状という。
CES運営主体の広報担当者からは今のところコメントを得られていない。
ネバダ州保健当局は「新たな感染者の多くは最近の渡航歴があり、イベントに参加し、感染の原因となった可能性のある複数の場所を訪れている」と説明。一方、「感染者の最近の急増とCESを結び付ける証拠はない」としている。
サムスン電子は感染者の詳細の確認を避けた。ただ、CES参加者の健康を守るため、ワクチン接種やマスク着用の義務化など多くの措置を講じていたと説明した。
SKグループは、個人情報を開示しないという方針を理由に、確認を避けた。現代自動車グループからはコメントを得られていない。