[東京 12日 ロイター] - 松野博一官房長官は12日午後の会見で、新型コロナウイルスの感染拡大が急速に進むと覚悟しなければならないとの見解を示した。
松野官房長官は、全国のほぼ全てでオミクロン株の感染が確認され「デルタ株からの置き換わりが進んでいる地域もあり、今後、急速に感染が進むと覚悟しなければならない」と述べた。その上で、現時点では東京都や大阪府などからまん延防止等重点措置の適用申請や、その前段の相談などはないと明らかにし、自治体や専門家と緊密に連携し適切に対応していくとした。
また、コロナ感染者の入退院基準や濃厚接触者の隔離期間など含め、科学的知見を集約し「臨機応変に対応していく」と述べた。医療の専門家からは、濃厚接触者の数が急増した場合、社会機能の維持に支障が生じかねないとの懸念も出ており、政府の対応が注目されている。
全国で11日に確認された新規感染者数は6239人、過去1週間の平均感染者数は5967人だった。12日には全国の新規感染者数は1万人を超えるとみられる。