[24日 ロイター] - 欧州連合(EU)の医薬品規制当局、欧州医薬品庁(EMA)は、米ファイザーが開発する新型コロナウイルス感染症の経口薬の承認の是非を巡り月内に決定する見通しと、関係筋が明らかにした。米メルク製については2月に最終審査が行われる見通しという。
EMAは昨年、両方の経口薬のローリング・レビュー(逐次審査)を開始すると同時に、緊急治療使用に関する指針を示していた。
EU加盟国ではドイツやイタリア、ベルギーなどがこれら経口薬を購入している。
メルクはファイザーに先立ち、EMAに承認申請を行ったものの、有効性に関する治験データの提出が遅かったことから審査が遅れているという。メルクが昨年11月に公表下したデータからは、見込まれていた以上に低く有効性が示された。
EMAのエグゼクティブディレクター、エマー・クック氏はアイルランド放送協会(RTE)に対し、EMAが週内に新型コロナ経口薬の1つについて審査を完了し、2つ目の討議は来月に行われる可能性があると語った。いずれの経口薬が先に承認されるかどうかについては言及しなかった。