[シドニー 31日 ロイター] - オーストラリア政府は31日、日本、米国、インドとのクアッド(QUAD)と呼ばれる4カ国の枠組みで2月に外相会合を開催し、インド太平洋地域の協力について協議すると発表した。林芳正外相やブリンケン米国務長官が当地を訪問する見通し。
ペイン外相は具体的な日程には言及しなかったが、声明で、今後数週間のうちに各国外相をオーストラリアに迎えることを楽しみにしていると述べた。
「(クアッドは)自由民主主義の重要なネットワークで、各国の耐性や主権の構築に向けた実践的な対策に焦点を当て、この地域に戦略的選択肢を与えるために協力している」と語った。
日本のメディアはこれまでに、クアッド会合が新型コロナウイルス関連規制により、オンラインで開催される可能性があると報じていた。インドのジャイシャンカル外相は27日、新型コロナ検査で陽性になったとツイッターへの投稿で明らかにした。
豪政府当局者らはクアッド会合までにジャイシャンカル氏が回復し、検査で陰性になることを期待している。
4カ国はクアッドの枠組みでこれまでに新型コロナワクチンの供給や半導体のサプライチェーン(供給網)、技術協力などの強化について協議しているほか、海上合同軍事演習も行っている。
中国はクアッドについて、冷戦時代の概念で「他国を標的にした」徒党だと非難している。