[上海 31日 ロイター] - 中国共産党の中央規律検査委員会は30日遅く、コールドチェーン(低温物流)部門への調査で複数の企業幹部や事業者が新型コロナウイルス感染対策の基準を満たさなかったことが判明し、処罰されたと明らかにした。
規律検査委の北京支部は、低温貯蔵事業に携わる複数の関係者が新型コロナ感染対策で管理・監督を怠ったと指摘。北京南西部の工業団地の管理者について「不適切な指導と非標準的な管理によって感染症の拡大を招いた」と非難した。
数人は共産党から除名された。刑事処分を受ける可能性もあるという。
中国は複数の新型コロナ感染例についてコールドチェーン業界との関連を指摘し、検査を厳格化する方針を示していた。
同国は冷凍の肉や魚といった低温輸入品を介して新型コロナ感染が広がる可能性があると主張するが、世界保健機関(WHO)はそうしたリスクは低いとしている。