[31日 ロイター] - スウェーデンの音楽配信大手スポティファイで新型コロナウイルスに関する誤情報が拡散されているとして大物歌手らが楽曲配信を拒否したことなどを受け、問題とされるポッドキャスト番組の司会者ジョー・ローガン氏が謝罪した。
一方、31日の米株式市場でスポティファイの株価は13.5%急伸して取引を終了。市場はこの問題を重視していないようで、シティグループが投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に引き上げたことも支援した。
スポティファイは30日、問題に対応するため、新型コロナに関する話題を含む番組全てで注意喚起を促し、専門家による情報や信頼できる情報源へのリンクを含むページを設置すると発表した。
ワクチン懐疑論者として知られるローガン氏は、インスタグラムに同日投稿した動画で謝罪する一方、「よい良い考え方を見いだすため、こうした論争を呼ぶ見解と他の人々の見方のバランスを取るよう最善を尽くすつもりだ」と述べ、物議を醸すゲストを番組に呼んだことを擁護した。
スポティファイは、ローガン氏の番組を確認した結果、削除の基準を満たさないと判断したと説明。ダニエル・エク最高経営責任者(CEO)はサービス上の一部の個人的見解には同意しないこともあるとする一方、「コンテンツの検閲者という立場を取らないことが重要だ」と述べた。