[ベルリン 4日 ロイター] - ドイツが3日に発表した新型コロナウイルスの新規感染者は23万6120人と過去最多を更新した。ただ、一部の医療関係者は段階的な制限緩和計画を示すべき時と主張し、専門家の間で意見が割れている。
KBV家庭医協会のアンドレアス・ガッセン会長は4日の現地紙ライニッシェ・ポストで、今は制限緩和計画の策定が「政治の最も重要な作業だ」と指摘。常に新たな変異株が登場し、毎年多数の感染者や死者を出すインフルエンザと同様に、新型コロナとの共生を受け入れる必要があるとの見方を示した。
ショルツ首相は先週、現在の感染の波がピークを打つ前に制限緩和計画の詳細を公表することを拒否した。
だが、ザクセン州やシュレスウィヒ・ホルシュタイン州など一部の州は今週早くも制限緩和を発表し、一部の専門家から時期尚早と批判を浴びた。
集中医療協会トップのゲルノート・マルクス氏は、感染者数が数日にわたり安定的に減少して初めて具体的な制限緩和を決定すべきと述べた。
ショルツ首相は16日に州トップらとコロナ対策について協議する。