[ヨハネスブルク 3日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)は3日のオンライン記者会見で、新型コロナウイルスのオミクロン変異株の亜種「BA.2」がアフリカの5カ国で検出されたことを明らかにした。これまでのオミクロン株の形状と違うとみられ、オミクロン株を特定するための検査はくぐり抜けてしまう懸念も指摘した。
WHOのグエデ・モエレッツィ氏によると、検出されたのはボツワナとケニア、マラウィ、セネガル、南アフリカ。今回の亜種は既にデンマークなどでこれまでのオミクロン株と置き換わり始めているとされる。別のWHO当局者が指摘するデータによると、重症化するかどうかといった違いは亜種には見られない。
モエレッツィ氏はWHOの対応について、現地の研究機関などと緊密に連絡を取っており、コロナウイルスだと検知されながらオミクロン株と識別されないで研究機関に返されてきたサンプルについて、さらなる分析とより詳細な流行状況の把握のため転送を要請していると説明した。
オミクロン株の亜種は形状の特徴から、デルタ株で用いてきた識別方法が使えるという。