[北京 6日 ロイター] - 北京冬季五輪に参加している男子アイスホッケーのフィンランド代表チームの監督が6日、新型コロナウイルス規制を巡り選手の人権が尊重されていないと中国側の対応を非難した。
フィンランド代表のユッカ・ヤロネン監督は、新型コロナ規制で隔離環境に置かれているマルコ・アンティラ選手が適切な食事を取れず、多大なストレス下にあると明らかにした。
監督はメディアに対し「彼は完全に健康で、準備が整っている。だからこそ、われわれは中国が何らかの理由で彼の人権を尊重していないと考えており、良い状況とは言えない」と主張した。
チームドクターによると、アンティラ選手は18日前にコロナ陽性になった後、人への感染力はないとみられたものの、隔離を続けていたという。
今大会を巡っては、北京到着時にコロナ陽性と判定された大会関係者が1月23日以降、選手数十人を含む350人以上に上っている。陽性者は症状がなくなり、24時間を空けて2回の検査で陰性となれば、隔離を解除される。
複数の大会関係者は、隔離条件や隔離解除の手続きを巡る混乱について不満を漏らしており、大会の広報担当は「こうした問題に対応しているところだ」とし、選手村から食事を注文できるようする予定だと述べた。
フィンランド男子は10日に初戦を迎える。