[ベルリン 7日 ロイター] - ドイツ当局者らによると、国内の複数の州が、新型コロナウイルス感染者が増加する中でも規制緩和を計画している。オミクロン株による医療ひっ迫の懸念が遠のいているためという。
7日に報告された新規感染者は9万5267人と、前週の同じ曜日から22%増加した。一方、7日間の10万人当たりの入院者数は5.4人と、2カ月超ぶりの低水準となっている。
南部バイエルン州当局者は7日、レストランに対する夜間外出禁止を解除するとともに、スポーツ・文化イベントに対する規制を緩和すると発表。ベルリンに隣接するブランデンブルク州政府の報道官も、小売業に対する規制の緩和を8日に決定し、ワクチン未接種者にマスク着用のうえ一部店舗への入店を認める可能性があるとの声明を発表した。
ザクセン州やシュレスウィヒ・ホルシュタイン州は先週、規制緩和を発表している。
連邦政府のラウターバッハ保健相は7日、州指導者らは2月16日の会議で規制緩和を協議する可能性があると述べ、規制は復活祭よりだいぶ前に緩和されるとの予想を示した。
ただ、ドイツはワクチン未接種率が比較的高いとして緩和を急ぎ過ぎないよう注意を喚起。ビルト紙は、同相の発言として「最大限の緩和をすれば火に油を注ぐことになる」と伝えた。
6日に公表された調査会社・INSAの世論調査では、規制緩和に賛成との回答が49%、反対が44%と、世論は割れている。