[シドニー 8日 ロイター] - ナショナル・オーストラリア銀行(NAB)が8日に発表した1月の豪企業景況感指数は5ポイント低下のプラス3だった。新型コロナウイルスの感染急拡大が消費支出を圧迫した。ただ企業は、影響は短期的なものにとどまると楽観的な見方を示している。
売上高動向を示す指数はプラス7と、前月の半分の水準に低下。収益性を示す指数は8ポイント低下しプラス2。雇用指数は3ポイント低下してマイナス1となった。
一方、企業信頼感指数はプラス3に回復した。昨年12月には24ポイント低下のマイナス12に落ち込んでいた。
NABのチーフエコノミスト、アラン・オスター氏は「オミクロン株の感染が広がり始めた12月には信頼感指数が急低下したが、1月は持ち直した。感染が早期にピークアウトしたとの見方や、ロックダウン(都市封鎖)が回避されたことを反映した」と指摘。
「景況感指数は引き続きプラス圏を維持した。2020年と21年のロックダウン時ほどには悪くない」とした。