[ワシントン 7日 ロイター] - バイデン米大統領の首席科学顧問であるエリック・ランダー科学技術政策局(OSTP)局長が、部下に職場内のいじめや人格を否定する言動などパワハラ行為を訴えられたのを受け、辞任した。サキ大統領報道官が7日、発表した。
ランダー氏には部下の訴えを受けて内部調査が行われている。政治専門サイトのポリティコが最初に報じた。
サキ氏は声明で、バイデン大統領がこの日、ランダー氏の辞任届を受理したと説明。がんや気候変動、新型コロナウイルス流行への対策で同氏が果たした役割に謝意を述べたという。
辞任については、米紙ワシントン・ポストが最初に報じた。
サキ氏はランダー氏に対して「徹底調査」が行われていると確認。ランダー氏の「行為は決して許容できるものではない」と断じた。
ランダー氏はバイデン大統領に提出した辞表で「私の話し方で過去や現在の同僚を傷つけていたことにショックを受けている」と表明。自身や同僚を駆り立てるため「異議を唱えたり、批判した」ことがあったとし、「私の発言や言い方が時に一線を超え、失礼で品位を傷つけるものになった」と認めた。