[9日 ロイター] - 英製薬会社GSKが公表した2021年決算は、抗体治療薬「ソトロビマブ」を中心に、新型コロナウイルス関連の売上高が14億ポンド(19億ドル)に達した。
同社は22年のパンデミック(世界的大流行)関連の売上高は21年と同程度になると予想。ただ、抗体治療薬のマージン(利ざや)が縮小するため、利益への貢献度は低くなるとした。
10─12月期の調整後利益は1株当たり25.6ペンス、売上高(為替変動の影響除く)は13%増の95億3000万ポンドとなり、コンセンサス予想(1株当たり利益23.8ペンス、売上高94億9000万ポンド)を上回った。
エマ・ウォルムズリー最高経営責任者(CEO)は「さらに素晴らしい四半期業績を達成し、力強くこの年を終えた。良いモメンタムで22年に入っている」と指摘。「今年はGSKにとって画期的な年になるだろう」と付け加えた。
第4・四半期のソトロビマブの売上高は8億2800万ポンドで、第3・四半期の1億1400万ポンドから増加。市場予想の7億7400万ポンドを大きく上回った。
過去数四半期にわたって収益の柱となっていた帯状疱疹(ほうしん)ワクチン「シングリックス」の売り上げは7%減の5億9700万ポンド。パンデミックの影響で対象となる高齢者層が接種を避けた。ただ、コンセンサス予想の5億4800万ポンドは上回った。