[ワシントン 11日 ロイター] - 米政府は11日、インド太平洋戦略を公表した。南アジアから太平洋島しょ国に至る同地域の隅々にまで焦点を当て、長期的な立場やコミットメントを確立して中国に対抗する姿勢を鮮明に打ち出した。
12ページに及ぶ同戦略の概要によると、バイデン政権は、地域の同盟関係を近代化し、新たなパートナーシップを強化するとともに、地域組織に投資することを宣言。特に地域ビジョンのパートナーとして「強いインド」の重要性を強調した。
また米国は「強力で相互に強化し合う同盟関係を通じ、自由で開かれたインド太平洋」を追求するとした。
今後12─24カ月間の行動計画として、東南アジアおよび太平洋諸島での外交的プレゼンスを「有意義に拡大」するとともに、米軍の駐留問題を巡る太平洋島しょ国との交渉にも優先的に取り組むことなどを掲げた。