[13日 ロイター] - オーストラリアのニューサウスウェールズ(NSW)州の補欠選挙で、モリソン首相率いる自由党の候補が敗北する可能性が濃厚になっている。5月の連邦選挙を控えて、与党連合には逆風となりそうだ。
自由党は新型コロナウイルス対策を巡って州・連邦レベルで批判を浴びている。オミクロン株の流行で感染者や死者が急増していることが背景だ。
4つの補欠選挙が行われており、公式結果は郵便投票の集計が終わる数週間後まで発表されない見通しだが、NSW州のペロテット首相は、これまで野党・労働党が勝利したことのない選挙区で自由党候補が敗北する見通しとなったことを認めた。
自由党はNSWのベレジクリアン前首相の選挙区でも苦戦を強いられており、労働党は「素晴らしい」結果だと表明している。
ピット資源相は13日、スカイニュースに対し、連邦選挙への影響を否定したが、1月の世論調査では、オミクロン株への対応を巡る反発が強まり、与党連合(自由党と国民党)の支持率が低迷、労働党が優位に立っている。