[ソウル 14日 ロイター] - 韓国政府は14日、今月下旬から新型コロナウイルスワクチンの4回目の接種を開始すると発表した。高齢者福祉施設の入居者や免疫不全の人から優先的に行う。オミクロン株感染者の急増により不足している家庭用検査キットを追加配布する方針も明らかにした。
1日当たりの感染者数は過去最多を更新し続けているが、追加接種(ブースター接種)の普及率が人口の57%強に達しているため、死者数や重症患者数は抑えられている。
権徳チョル(クォン・ドクチョル)保健福祉相は、重症化リスクが高いグループを優先に4回目接種を行うと説明した。
政府は先月、オミクロン株が主流になったのに伴い、無料PCR検査の対象を高リスクのグループに絞り始めた。それ以外はまず、保健所で無料配布されたり店舗で販売されている迅速抗原検査を受ける必要がある。
権氏は検査キット不足の懸念に対応し、今月中に約3000万個を追加で各地に配布すると表明。3月については、2月の2倍超である1億9000万個を配布する計画をこれまでに発表している。