[15日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)のハンス・クルーゲ欧州地域事務局長は15日、新型コロナウイルスのオミクロン株による新たな感染の波が東欧に押し寄せているとし、当局にワクチン接種などの対策を強化するよう求めた。
クルーゲ氏は声明を発表し、この2週間で、アルメニア、アゼルバイジャン、ベラルーシ、ジョージア、ロシア、ウクライナでコロナ感染者数が2倍以上になっていると指摘した。
欧州ではチェコやポーランドなど複数の国が来月にもコロナ対策を緩和する構えを見せているが、クルーゲ氏は検査やマスク着用などの対策が引き続き必要である点を強調。「オミクロン感染の波に直面し、デルタ株もまだ東部で広く流行しているこの状況は憂慮すべきであり、対策を解除するタイミングではない」と述べた。