(英文の訂正により、本文3段落目の「解除する」としていた検査義務について「解除が検討されている」に訂正しました)
[オタワ 15日 ロイター] - カナダ政府は15日、新型コロナウイルス感染者の減少を受け、ワクチン接種を完了している海外からの渡航者を対象に28日から入国規制を緩和し、これまで義務付けてきた出発前の分子検査の代わりに迅速抗原検査を認めると発表した。
新たな規制では入国時の検査義務も廃止し、無作為検査に移行する。
また、ワクチンを接種済みのカナダ国民が72時間以内の短期間に海外に渡航する場合の検査義務についても解除が検討されている(訂正)。
デュクロ保健相は「これらの変更は、オミクロン変異株の感染拡大がピークを過ぎただけでなく、国民が科学と専門家の意見に耳を傾けたからこそ可能になった」と述べた。
保健省によると、カナダでは国民の約80%がワクチン接種を完了しており、40%超がブースター接種を受けている。
海外渡航に関する勧告も、これまで不要不急の渡航を控えるよう呼び掛けていたが、注意喚起に変更している。
カナダの旅行業界団体は今回発表された規制緩和について、業界が必要とする状況に一歩近づいたものの、出発前の迅速抗原検査を義務付けることで、政府はワクチン接種者への同様の検査義務を解除している他国と足並みをそろえる機会を逃したと指摘した。