[ハノイ 16日 ロイター] - ベトナム繊維協会は今年の同国のアパレル輸出が7.4%増の435億ドルになるとの見通しを示した。
新型コロナウイルスの感染急増にもかかわらず、工場の操業が続いているという。ロイターに明らかにした。
ベトナムは最近、新型コロナ規制の大半を解除した。
同協会の幹部は今週のインタビューで「ベトナムの衣料・繊維産業に対する新型コロナの影響は今年は緩和するだろう。ワクチン接種率が高いことが背景だ」と述べた。
15日の新規感染者は3万1800人と過去最多となったが、企業や専門家は、ワクチン接種が進んでおり、オミクロン株の重症化リスクも低いとみられているため、昨年のロックダウン(都市封鎖)が繰り返される可能性は低いとの見方を示している。
同幹部によると、昨年は新型コロナ関連の操業停止で、衣料産業に従事する労働者の65%に当たる最大120万人が影響を受けたが、現在はほぼ全員が職場に復帰しているという。
同幹部は「国の柔軟な新型コロナ対策のおかげで、特に2021年第4・四半期以降は事業活動が回復しており、衣料・繊維産業の供給網の混乱は大幅に制限できている」と述べた。