[ベルリン 16日 ロイター] - 第72回ベルリン国際映画祭の授賞式が16日に開かれ、スペインのカルラ・シモン監督の「Alcarras(原題)」が最高賞に当たる長編コンペ部門の金熊賞を受賞した。
同作は、カタルーニャ地方で先祖代々引き継ぐ土地から立ち退きを迫られた農家の亀裂を描くストーリー。シモン監督自身が同地方にあるアルカラス村の桃農家出身で、村祭りで募った地元民を俳優に起用した。
審査委員長のM・ナイト・シャマラン氏は、子役から80代まで幅広いキャストの演技を力強く表現したとシモン監督の手腕を評価した。
最優秀ドキュメンタリー賞は、昨年のクーデター以降のミャンマーでの生活を描いた作品「Myanmar Diaries(原題)」が受賞。匿名の10人が撮影し、密かに国外に持ち出した映像をもとに製作されたという。
短編コンペ部門では、和田淳監督による日仏共同製作のアニメ「半島の鳥」が特別賞を受賞した。