[ロンドン/シンガポール 17日 ロイター] - 英銀大手スタンダード・チャータード(スタンチャート)は、2021年のスタッフ向けのボーナスプール(賞与基金)を38%増やし13億7000万ドルとした。
固定費の削減を目指しているが、20年は新型コロナウイルス流行の影響でボーナスが低迷したため、正常化を図ったとしている。人材獲得競争が過熱しており、人材を引き留める意図もある。
米銀では、モルガン・スタンレーがジェームズ・ゴーマン最高経営責任者(CEO)の報酬を6%引き上げると発表。JPモルガンもジェイミー・ダイモンCEOの報酬を9%引き上げ3450万ドルとした。
スタンチャートは22年に行内全体で給与を4.8%引き上げる。他行も世界的なインフレを受けて同様の賃上げを迫られている。
東南アジアでも給与を引き上げる動きが出ている。
東南アジアの銀行最大手DBSグループは21年下期の人件費が9%増の19億6000万シンガポールドル(14億6000万ドル)になったと発表した。