[マドリード 17日 ロイター] - 17日に公表されたスペイン税関統計によると、2021年の同国輸出は21.2%増加した。世界的なサプライチェーン(供給網)問題や英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)の影響にもかかわらず、新型コロナウイルス禍前の水準を上回った。
21年の輸出は石油製品、食品、医薬品に支えられ約3170億ユーロ(3600億ドル)となり、コロナ禍前の19年を9.1%上回った。
輸入は約25%増の3430億ユーロ。
一方、貿易赤字は20年の約2倍の260億ユーロとなった。ただエネルギー製品を除くと8億5200万ユーロ。20年は11億ユーロの黒字だった。
英国向け輸出は19年の水準を5.4%下回った。英製品の輸入は、21年1月のブレグジット以後、一部国境規制がまだ実施されていないにもかかわらず26%減少した。
貿易品目のうち、自動車のみが19年の水準を下回り、輸出が8.5%、輸入が19.5%それぞれ減少した。世界的な半導体不足で一部の工場が一時閉鎖されたことなどが主因。